SNSで人気の絶品ケーキ4点
一番人気の「フレジエ」(税込520円)です。
確かに。このスパッ!と切れてる感じがソソります。
めっちゃ美味しい… 1口目から断言できますが、これはもう間違いない美味しさです。固めで香ばしいアーモンド味のスポンジには、キルシュ(さくらんぼの蒸留酒)がタップリと染み込ませてあって、完全な大人味。食べるとシャクシャク音がします(笑)
中の滑らかで濃厚なムースリーヌ(バタークリーム+カスタード)にもキルシュが効いていて、フワっと鼻に抜ける「上品で深みのある薫り」はまさしくフランス伝統のフレジエそのまま。
挟んだ大粒苺の甘酸っぱさに、大人味のスポンジとムースリーヌが口の中でトロケ合い、少し甘めの味付けですが、重さを感じること無く、あっという間に食べ終わっちゃいました。
美味しいと評判の「ピスタチオとイチゴ&木苺のエクレア」(税込480円)です。
毎年冬から春までの限定メニューで「売り切れ率が高い」一品だそうですが、何とか手に入れまして早速パクリ。
ふむふむ、シュー生地は軽く、サクサクに焼き上がっています。上に香ばしいクッキーが載せられており、これだけ食べても意外に美味しいです。
シューの中にはコク深くて滑らかな「豆味100%」の濃厚ピスタチオクリームと、甘酸っぱいフランボワーズ(ラズベリー)のクリームがコラボしていて、このコクと酸味の絶妙なバランス…めっちゃ美味しい。
サクサクのシューに濃厚なピスタチオと、酸味の効いたフランボワーズ、そして瑞々しい苺と木苺がアクセントになって、甘めで濃厚なのに後味も軽く、さっぱりと食べられました。
よく推されている「ジョルジュサンド」(税込500円)です。
非常に手間の掛かった一品で、ガナッシュ(生チョコクリーム)と、チョコのビスキュイ(チョコクッキー生地)が何層にもなっています。
トップは酸味の効いたフランボワーズのジャム。洋酒シロップをタップリ染み込ませた、酸味のあるしっとりで濃厚なビスキュイと、超濃厚なガナッシュの「ガチンコ一騎打ち」と言った感じ。
めちゃめちゃ骨太で、ビスキュイにはフランボワーズの果肉が適度に練り込まれ、これがホロホロとした独特の食感と酸味を作っていて、素晴らしく美味しかったです。
最後にご紹介するのがお店の名物「フィグ」(税込み460円)です。
確かにお部屋に飾って置きたくなるフォルムで、私はハクション大魔王を連想しました(笑)
フィグとはフランス語で「イチジク」のこと、イチジクの実をふんだんに使っているそうで、だからこの形のようです。という事で早速パクリ。
中はラム酒を効かせた旨味のある「超濃厚なビターガナッシュ」が詰まっていて、そこに酸味のあるラムレーズンと、少し固めな食感の「干しイチジクの実」がタップリと散りばめられています。
このイチジクもラム酒の風味が強く、噛みしめると強烈にきます。味か濃く、めっちゃ美味しい。
外側はマジパンです。マジパンというのは砂糖とアーモンドプードルや水飴などを練り込んで作る「日本のあんこ」のようなパン生地で、これにもかなり洋酒が効いています。
意外と厚めで粒子の荒い「ザラザラとした食感」が、とてもいいアクセントになって、最高に美味しかったです。
まとめ-完成度の高い濃厚味が素晴らしい
以上ですが、私的にはど真ん中です。フランス洋菓子の伝統そのままの濃厚な味付けの中に、リキュールやラムを巧みに使い分けて「味わいに滑らかさと深み」が出ている感じで、とても完成度が高い気がしました。
フルーツタルトなどは300円台からと意外にリーズナブルで、他のケーキも掛かっている手間を考えると、お得感があります。
ケーキの傾向としては以前に紹介した練馬の人気店ブロンディールや、季節ごとに登場するエクレアがめっちゃ美味しいリョウラに近いと思いました。
一度食べて味にハマってしまった熱狂的なリピーターも多く、SNSでは幅広いケーキや焼き菓子が推されているのも”ハズレが無い証拠”でイイ感じ。
総合的に見て、かなりの良店だと思いました。
南国風の明るい外観とレトロでお洒落な店内
とってもお洒落な雰囲気です。お店の右側がテラス席になっていて、アイボリーの壁が明るく陽気な南仏テイストで、フレンドリーな感じがしました。
フランス・アルザス地方の古民家を意識したという店内は、重厚な古材と、石造りの壁で作られていて、すごくレトロチックです。
ショーケースには20種類ほどの生ケーキにタルトやキッシュ、焼き立てのクロワッサンのほか、アルザス伝統の「ベラベッカ」という珍しいパンも並んで、非常に多彩です。
焼き菓子コーナーもかなり広く、美味しそうなクッキーがずらりと並んでいました。
イートインには年季の入った丸テーブルが2つ、それを取り囲むように可愛い椅子が並べられて、最大で6人座れます。外のテラス席は1テーブルで2席ありました。
ドリンクメニューはコーヒー(550円)、紅茶のダージリン(650円)とセイロン(550円)の3種類のみ。ホットでもアイスでも作ってくれます。その他、夏季限定のアイスドリンクも提供されているそうです。
またケーキとセットで注文すると「50円引き」になるのでお得です。
伺ったのは平日の午後2時半ぐらい、ちょうど空いていたので、1つのテーブルを相棒と2人で独占状態。注文したコーヒーや紅茶も美味しく、店員さんには丁寧に応接して頂いて、ゆっくり美味しいケーキを食べられました。
※2021年3月から木曜日のケーキ販売は休止するとのこと(ただし焼き菓子は通常通り販売、また事前予約の場合は種類限定で引き渡し可能)。
フランスで11年間修業した凄腕オーナーシェフ
オーナーシェフは「木村成克」(きむら しげかつ)さん。神戸の有名リゾートホテル「ポートピア・ホテル」の館内レストランに勤務したあと、自らの修行のために渡仏。
フランスではアルザス地方のストラスブールにある有名店「パティスリー・ネゲル」やリヨンの有名老舗「ショコラティエ・ベルナシオン」などで修行に励み、なんとパリの有名店「パティスリー・ラ・ヴィエイユ・フランス」に引き抜かれる形で、日本人として初めてシェフパティシエに抜擢されたのです。
その後もフランスで合計11年間に渡る厳しい洋菓子修行を経て帰国。そして2007年に思い出深い修行先と同じ名前の「パティスリー・ラ・ヴィエイユ・フランス」を、千歳烏山にオープンさせました。(パリ本家のオーナーには了解済とのこと)
そんな木村シェフの「こだわり」は「1職人としてフランス洋菓子の基本と伝統を大切にしながらケーキを作ること」なのだそうです。
ここでフト思いついたのが店名のラ ヴィエイユ フランス。これは日本語で「古き良きフランス」と言う意味で、まさに木村シェフの「こだわりそのまま」を表現している気がします。
これからもフランス伝統の味わいを守りつつ、長く続いて欲しいお店だと思いました。
店舗の詳細
ラヴィエイユフランス 2007年オープン | |
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住所 | 東京都世田谷区粕谷4-15-6 グランデュール千歳烏山 1F |
電話番号 | 03-5314-3530 予約可 |
営業時間 | 10:00~19:30、日曜営業 |
定休日 | 月曜日 |
店舗形態 | 洋菓子専門店 |
価格帯 (1単価) | 300円~500円台(タルト系は300円台) |
イートイン | あり 2テーブルで6席 テラス席は1テーブルで2席 計8席 |
駐車場 | なし 近隣にコインパーキングあり |
特記事項 | 完全禁煙、子供可、店内の写真撮影は不可(目の前のケーキを撮影するのはOKのようです) ※2021年3月から木曜日のケーキ販売は休止するとのこと(ただし焼き菓子は通常通り販売、また事前予約の場合は種類限定で引き渡し可能) |
公式サイト | ラヴィエイユフランス |
近くの 観光地 | 蘆花恒春園(明治の文豪「徳冨蘆花」の邸宅がある大規模公園。緑が多くドッグランなどもある) |
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